原田元気はいつも元気です。
さて、すでに飲みつかれた私が次に目を覚ましたとき…、
私は一緒に飲んでいた別の中国人を必死で止めておりました。
しかし、何故だか彼は地まみれ。そしてS氏はW氏を制止にかかっております。私の白いシャツは真っ赤で、S氏の黒いシャツにも血が…。
ええっ、あれっ、と状況がつかめないままでいると、いつの間にか血まみれだった彼はタクシーで帰ってしまい、(おいっ!)W氏も救急車で運ばれちゃって、気がつくとS氏と私がぽつんと店にとり残される形に。
店の中の荒れ具合といったら…!
相当激しくやりあったんでしょう。床は血まみれ。椅子や机は全てなぎ倒され、壁側に集まっている感じ。当然、食器や料理は跡形も無くなっている感じで、店の人たちが悲しい顔で掃除をしていました。
そして口あんぐりな私達は…、
青と赤のランプが灯る車に連れて行かれるはめになってしまった。というわけです。
S氏の話によれば、口論になり険悪な雰囲気となったW氏が突然ビール瓶で友人の頭を殴りにかかったのだとか。
映画やドラマでしかない、と思っていましたが本当にあったのですね、そういうことが。
さて、近くの警察にて。
警察では当然日本語ができる人間はおらず、P氏は既に帰宅。F氏はホテルで夢の中、唯一日本語のできるW氏は救急車。
私も頭にある限りの中国語をひねり出しますが、これはひょっとすると、ピンチなのではないでしょうか。
夜は既に丑三つ時。P氏を電話で呼ぶも、ちゃんとかかるかどうかも分かりません。…が、かかりました。
P氏もかなり驚愕したようで、すっとんで来てくれましたが、まさか滞在三ヶ月目にして調書を取られる羽目になろうとは思いませんでした。(ちなみにS氏はこれが旅行の最終日。)
一緒に飲んでいたとはいえ、けんかの当時者でもなかったこと、店の人がちゃんと説明してくれたらしいこと、でなんとか5時くらいには帰って良いよ、という許可がでました。
ホテルへと帰り、なぜか血まみれのシャツのままP氏と記念写真を撮ったりして…一体何をしているんですが、私達は。
で、S氏の飛行機は明朝9時。なんという絶妙なタイミング。
最終日に警察へお世話になる、というある意味おいしい経験をして日本への帰途へ着いたのでした。
そういえば、どんなに泥酔しても警察にお世話になったことはなかったですね…、きっと周りのみんながなんとかしてくれたんでしょう。
この場をお借りして深く感謝いたします。
ありがとうございました。