原田元気はいつも元気です。
先日、友人のS氏が居候であるところの私達の居候をして、上海に滞在している、という話をしました。この1週間で体験できない(むしろしたくない)体験をいくつかしました。この話はまた今度。
さてさて、たらいまわしでたどり着いた先は元の問診室。
ここで再びよくない体調を押して行列(というか団子かとりもちか、とにかくそういうもの)に並びます。
先生に群がる患者達。いつになったら自分の番が来るのか、まったくもって不明です。設備とシステムが似ていても、人間が違うとこうも、ストレスの具合は違うものか、と驚きをもって並んでいました。
P氏曰く、
「ここはすごくいい病院だから」
とのことですが、これを間に受けるならば、中国ではどんな病院に行ってもひしめく患者たちと病気の狭間で悶々とせねばならないことになりますね…。
私の私見では、町の中に溶け込むようにある病院だか雑貨屋だか分からないところに、白い髭をたいそうのばし、目を細めたじいちゃんが実は超名医で、町の人が病気になると、
「ああ大丈夫。このかえるの爪を煎じた薬を飲めば一発ダネ。」
などと、本当かどうか分からないことをいいつつも、たちどころに病を治った気にさせてしまう…なんて方が実はいわゆる「良い病院」なんかよりもよっぽど人間的で面白くて実際役にたつのかなあ、と思ってしまいます。
中国、日本に限らず、ね。
さて、問診の続き。
私の意識はすでに朦朧としており、また言葉も分かりませんので、P氏とのやりとりを見守るしかないわけですが。
診断の結果、
「薬を出すから今日は帰ってください。その代わり解熱剤を注射します。」
ということでした。
実はこのやりとりの際、
「日本での保険には加入しているか?」
という質問があり、居候生活に突入して以来、健康保険未払いの私は変な汗をかきつつ、加入してないことを告げたのでした。
本当は、先生は点滴を打って帰らせようとしたようなのですが、中国で点滴を打つと結構高いらしく、保険が利かないかもしれないということで点滴@中国は免れたわけです。
そして再び会計へ。
薬代は75.5元(1200円くらい)。手に持てない程の薬を頂きました。

そして、注射。
生まれてはや数十年、はじめてお尻に注射をうたれてちょっぴり恥ずかしいやら悲しいやら。
やはり、体調の悪いときは、飯をたくさん食って、ゆっくり休んでいるのが一番の薬だ、と改めて思った原田元気なのでした。