原田元気はいつも元気です。
こちら私のお世話になっている工場は、
上海の青浦(チンプー)というところに位置します。
畑と、工場と、露店と小ちゃい個人商店しかない、
まさに「田舎」の地域。
日本、こと東京においては、遥か昔に失われたであろう地平線がくっきりと見えます。
工場から垂れ流される(?)廃液のせいかどうかは不明ですが、
周りの川からはほのかな異臭がたちこめ、
時折「遊泳禁止」の看板を見かける以外は
おそらく人間の生態にとって良い環境といえましょう。
さて、田舎で川があり自然あふれる環境でこの暑さで活躍する生物といえば、やはり蚊、そして蠅であります。
蚊は日本でも微妙に悩まされていた、
といえば悩まされていたこともあった気はしますが、
数が違いすぎます。
しかも、やつらは皮膚の薄い、さされるとすごい痒い場所をさしますからね、
今日もパソコンの前に向かいつつ、
夜寝ている間にさされた箇所をぼりぼり、とやっているわけです。
かきすぎて久々に足に「かさぶた」を作ってしまい、
本当にトホホな気分です。
そして蠅。食堂で飯を食っている時はもちろん、
パソコンで作業をしている最中でさえ、
私の皮膚からフェロモンが出ているんじゃないか、
と思えるほど吸い込まれるようによってくるから不思議なものです。
蚊ももちろんいらいらしますが、
蠅が微妙に皮膚の上をなぞる感覚、
想像してみてください。
集中力が乱されることこの上ない。
蠅の罠的なもの(蠅とり紙ならぬ、蠅とり板?)を見たら、
もうびっしり蠅が捕まっていて、
爽快、というか、脅威というか、
まあ、そういう複雑な感情を抱いたわけです。
今日も蚊に刺された後をなでつつ(掻くとまたかさぶたができるから)、いらいらし通しな原田元気なのでした。