原田元気はいつも元気です。
私の中国滞在もまもなく1ヶ月になろうとしています。
まあ、中国語はさっぱりですが、
「ウォーアイニー」
くらいは分かるようになりました。
(…というか、それはずっと昔から知ってた。)
言ってくれる相手も言う相手もいないのが悲しいところですが。
さて、語学はいくら勉強が進んでも、足りないことはあっても足りることはないな、という話。
こちらで工場の人と話していると、
(私が話すのはもっぱら、日本語が分かる人と英語が分かる人のみですが。)
日本語の上手い人とそうでない人がやはりいます。
上手くない人は純粋に単語を知らなかったり、間違えて覚えていたりして、意思疎通が困難なことが多いのですが、
語学力のある程度ある人とのコミュニケーションはもっと違った形で誤解が生じます。
簡単に言ってしまえば、
自分勝手な解釈をしてしまう、
ということです。
私達が日本語で会話するときも一字一句聞き漏らさないように聞いているわけではありません。
聞き落としたり、分からなかったりした部分を前後の文脈や自らに蓄積された教養などで補って理解しているわけです。
(私は友人に「元気君は(そういうことをしないで)条件反射的に聞き返すことが多すぎる」と常々指摘されている、というのはここだけの話。)
ただ、自分がある程度ある外国語ができる、
という状況で同じことをやってしまうと、
当然、生まれ育った地域の違いによって「常識」は違いますし、
語学力だってネイティブには当然かなわないわけですから、
ネイティブスピーカーからしてみればとんでもない解釈になってしまう、
という悲劇が生まれてしまうわけです。
例えば、
ある中国人のAさんは日本語ができる(と思っている)。
ある日本の企業BがAさんのいる会社Cに仕事を頼む。
CにはAさんという日本語のできる社員がいる、とBは知っている。
Aさんが自信有り気にBと対応する。
BはAさんがネイティブと同等にできる、と勘違い。
BはCに仕事を発注。次々と仕様を伝える。
AとBの間に(ネイティブから見れば)若干不明な点が生じる。
ただし、Aは勝手な(自分にとっては疑問にも思わない)解釈をする。
AとBとの間に摩擦発生!
→「中国人は何か問題があると、すぐに日本語の分からないふりをする!」
という悲しい誤解。
→「だから中国人は…」
という不当なレッテル貼り。
ということがあちらこちらで起こっているのかな、と私は解釈しています。実際、中国に進出している日本企業は半分以上失敗している、というのを耳にした事があります。
やはり、これを乗り越えるには、
圧倒的語学力!
もしくは、
圧倒的意思伝達押し切り力!
ですね。
どちらも、私には欠けているなあ、と思ったり思わなかったりする原田元気なのでした。