原田元気はいつも元気です。
先日、上海の街へ遊びに行ったときの話。
水族館に行ったことは前の日記で触れました。
私達が行ったこの水族館、上海海洋水族館は、なんでもアジア最大の水族館らしく、非常に広くて見所たくさんの場所でした。
普通に世界中の珍しい魚が収められており、水槽の中にチューブがあってその中を人間が通りながら魚を見るというおもしろい趣向があったりと、それなりの値段をとるだけあって素晴しい出来でした。
その一方、魚達のあまりのやる気のなさに閉口したりもしましたが(一見するとレプリカのようなのだが、よく見るとエラだけが微妙に動いていたり)、もっと閉口したのが周りの観光客がやたらと写真を取りまくっていることです。
数十年前、
「日本人は団体ツアーの旗の後をついて周り、皆一様にカメラを首からぶら下げてる」
と日本人は外国人から不当なレッテル貼りをされていた、という話を聞きましたが、なぜかそれと似たようなものを感じたわけです。
僕が見る限り、魚を肉眼で見ている時間より、レンズを通して見ている時間の方が絶対に長い。
それに加えて滑稽なのは、
@明らかに意味のないオブジェ的なものもしっかり写真に収めている。
Aほとんどの場合、自分一人で写る。
Bカメラを向けられると「しっかり」と顔を作る。
昔、他の中国人に見せてもらった写真もそんな感じだったので、総じてこういう傾向があるのかもしれません。
普段、写真なんぞ撮る習慣のない自分はそんな彼らにつきあってすっかり疲れてしまったのでした。
でも、よく考えてみると、ここ10年くらいの自分の写真て実はほとんど残っていない。(100枚いかないんじゃないだろうか?)
お金ができたらちょっとよさげなデジカメなんぞ買ってみるのもいいんじゃないか、とうっかり思ってしまった原田元気なのでした。