sound creater と言うにははばかられるものの、毎日何らかのメロディを作ったり妄想したりしているとこのメロディのルーツはどこにあるのだろう、と思うことが時々あります。整理して考えていくと3人の作曲家が思い当たりました。
その3人というのは、すぎやまこういち、宮川泰、湯山昭です。
すぎやまこういちは言うまでもなくドラクエの人です。
小学生のときファミコンを買ってもらえなかった僕は友達の家に入り浸ってドラクエしていた僕は(今考えてみると相当に迷惑な話です)その世界観におおいに魅了されたのでした。ファミコンの音源は最大4和音、うち一つはノイズ(打楽器用)で、その上、呪文とかの効果音が入ると4声のうち1声が効果音用に持っていかれる、という素敵な仕様だったのですが、あのビット絵とサイン波の音源が僕を高揚させたことか!
その当時はオケでファゴットを吹くことになろうとは全く思っていなかったわけですが、その音楽がなければ今ここにはいないんだろうな、と強く思います。
いつかやってみたいけど、よく考えたらファゴットではあんまりおいしくないかも...?
宮川泰は宇宙戦艦ヤマトの人です。
夏休みの午前中に放映される夏休み子供劇場的なもので宇宙戦艦ヤマトに夢中になった僕は1stシーズンから映画、完結編まで(その当時はまだあの悪名高い復活編もキムタクの実写版もなかったのです。)すべて繰り返し見た僕は完全に彼の音楽に夢中でした。2199の彬良さんの曲も好きだけど、ヤマトの曲ってクラシックというよりもっとロックとかファンクに近いイメージなんです。新しいヤマトでも、例えばコスモタイガーみたいな曲がもっと聞きたいなあ、と思ったりします。
湯山昭は、誰でも知ってる曲というと「おななしゆびさん」とかが思いつきます。
小学生の時、初めて市の合唱団に入って歌った曲が彼の「小さな目」という曲でして、不思議な感じのコードが印象に残っています。今聞くとなんかちょっとフレンチな感じがします。猫の目みたいにコロコロかわるのがとても好きです。そういえば最後の曲で、「僕達のおしめをたくさん洗ったからだ」というフレーズがあるのですが、その当時先生が、「おしめを」というのは少し恥ずかしいでしょ、だからちょっと恥ずかし目に歌うんだ、と言われたの思い出しました。確かに楽譜にはそこまではfで、その箇所にはmp、そして<>という松葉があったのだと記憶しています。なんだか今思うと書き方がブラームスっぽいなって思ったりするのでした。
今日はなんだか個人的な思い出話になってしまいました。でも、自分が書いた曲を聴くとなぜか彼らの曲が浮かんでしまうのです。まだまだ修行は果てしなく続くんだな、と。
日本の合唱名曲選(27) 湯山昭作品集3 コタンの歌、小さな目、愛の河、湯山昭作品集3 -