2017年08月26日

僕と音楽、の話

みなさま、こんばんは、原田元気はいつも元気です。

sound creater と言うにははばかられるものの、毎日何らかのメロディを作ったり妄想したりしているとこのメロディのルーツはどこにあるのだろう、と思うことが時々あります。整理して考えていくと3人の作曲家が思い当たりました。
その3人というのは、すぎやまこういち、宮川泰、湯山昭です。

すぎやまこういちは言うまでもなくドラクエの人です。
小学生のときファミコンを買ってもらえなかった僕は友達の家に入り浸ってドラクエしていた僕は(今考えてみると相当に迷惑な話です)その世界観におおいに魅了されたのでした。ファミコンの音源は最大4和音、うち一つはノイズ(打楽器用)で、その上、呪文とかの効果音が入ると4声のうち1声が効果音用に持っていかれる、という素敵な仕様だったのですが、あのビット絵とサイン波の音源が僕を高揚させたことか!
その当時はオケでファゴットを吹くことになろうとは全く思っていなかったわけですが、その音楽がなければ今ここにはいないんだろうな、と強く思います。
いつかやってみたいけど、よく考えたらファゴットではあんまりおいしくないかも...?


宮川泰は宇宙戦艦ヤマトの人です。
夏休みの午前中に放映される夏休み子供劇場的なもので宇宙戦艦ヤマトに夢中になった僕は1stシーズンから映画、完結編まで(その当時はまだあの悪名高い復活編もキムタクの実写版もなかったのです。)すべて繰り返し見た僕は完全に彼の音楽に夢中でした。2199の彬良さんの曲も好きだけど、ヤマトの曲ってクラシックというよりもっとロックとかファンクに近いイメージなんです。新しいヤマトでも、例えばコスモタイガーみたいな曲がもっと聞きたいなあ、と思ったりします。


湯山昭は、誰でも知ってる曲というと「おななしゆびさん」とかが思いつきます。
小学生の時、初めて市の合唱団に入って歌った曲が彼の「小さな目」という曲でして、不思議な感じのコードが印象に残っています。今聞くとなんかちょっとフレンチな感じがします。猫の目みたいにコロコロかわるのがとても好きです。そういえば最後の曲で、「僕達のおしめをたくさん洗ったからだ」というフレーズがあるのですが、その当時先生が、「おしめを」というのは少し恥ずかしいでしょ、だからちょっと恥ずかし目に歌うんだ、と言われたの思い出しました。確かに楽譜にはそこまではfで、その箇所にはmp、そして<>という松葉があったのだと記憶しています。なんだか今思うと書き方がブラームスっぽいなって思ったりするのでした。

今日はなんだか個人的な思い出話になってしまいました。でも、自分が書いた曲を聴くとなぜか彼らの曲が浮かんでしまうのです。まだまだ修行は果てしなく続くんだな、と。



日本の合唱名曲選(27) 湯山昭作品集3 コタンの歌、小さな目、愛の河、湯山昭作品集3 -
日本の合唱名曲選(27) 湯山昭作品集3 コタンの歌、小さな目、愛の河、湯山昭作品集3 -
posted by tms.genkh at 00:43 | 東京 ☁ | Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月18日

僕と着メロ、という話

みなさま、こんばんは、原田元気はいつも元気です。

長らく放置していたこのブログですが、今朝すごく懐かしい名前の方からコメントいただいたので久々に更新してみようかと思います。
正直、数年の間、このブログのタイトルにあるような活動はできていなかったのですが、僕の入社時代の話などを書いてみようかと。

10年一昔と言いますが、着メロ、というものが日本で席巻していたのはもうニ昔くらい前のことでしょうか。
当時、大学の卒業を目の前にした僕は、ロクに就職活動もせずにいたものですから、来月の生活も危うい状態でした。
音楽はずっと好きで、いろいろやってきていたので、せっかく仕事を探すなら音楽関係の仕事を探してみようかと、思いついたわけです。
幸いにして斜陽の産業ではありましたが、着メロの制作をする会社を見つけた僕は、その会社にデモのmidiファイルを送り、面接を受けることになりました。
課題はドビュッシーの小組曲を耳コピしてmidiに起こすこと。今考えてみれば大学オケ時代の思い出であるこの曲が指定されていたのにはなんだか運命めいたものを感じます。
(その後、入社後に聞いた話では、「明らかに音が足りていないのに、これでいいのだという自信が伝わってきたので、とりあえずあってみよう」という話になったそうで。)
SA330133.jpg
面接で「この仕事をすることになったらどうしたいか」、という質問に「自分に合っていると思ったら続けるし、あってなかったらそれまでだ」と答えたのは極めて若気の至りでした。

当時、着メロの最新の仕様は32和音の頃でした。初めて耳コピをして、自分があんまりしらないジャンルの曲も聞いたりしましたが、出自がクラシック系であったこと、当時、その会社がクラシックの着メロを受託していたこともあって、たくさんスコアを読む機会を得たことの方が今になってみると役に立っているかも、と思います。オーケストラで吹いていても、ビオラのアルト記号を真剣に読む機会はそうそうないですから。

いろんな曲を着メロにしましたが、僕がもっとも記憶に残っているのはマシューズの「冥王星」(ホルストの惑星にあやかって作られた曲)。ホルストのスコアは普通に市販されていますが、マシューズのスコアはそうそう手にはいりません。調性があるんだか無いんだかよくわからないし、耳コピした音を確かめる術も無いですし。上司の許可が出たので配信することになりましたが、、、。

今、全然別の仕事をしていて思うことですが、その時、当たり前にその場にいた同僚であったり、先輩であったりした人たちがすごい才能の持ち主であったことを痛感しています。もちろん今の仕事で彼らの能力があったら何ができるか、と問われたら何もできないのですが、それは活動するジャンルが違うので。。。
このことは、今の仕事でない他の仕事をすることになったら、今の職場の人に対しても思うことなんじゃないか、と今では思います。

ということで、これからはたまにはこのブログも更新してみようか、と思う原田元気なのでした。
🎶🎶🎶


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posted by tms.genkh at 23:41 | 東京 ☀ | Comment(1) | 古き良き思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月14日

【音楽】宇宙戦艦ヤマトOPの考察

みなさま、こんにちは。
原田元気はいつも元気です。

 つい昨日、映画「宇宙戦艦ヤマト2199第三章」を観てきました。旧作にない新エピソードも盛り込まれなかなか楽しめました。
 さて、今日はそんな宇宙戦艦ヤマトのOP曲について。
2199の第一章を観た時からなんだかOP曲がダサくなったな、スピード感がなくなったな、と感じていたのですが、今日新旧比較してみてようやくその謎が解けました。
 まずはこのリンクを。

↑新

↑旧

【事実1】実際にテンポ設定が遅くなっている
メイン部分のテンポが旧作が144なのに対し、新作は133。おそらく映像との都合で遅いテンポに設定されたのでしょうが、楽曲のテンポは時代を経るに従ってアップなものが支持されるようになるらしい(とある先生談)のでよりダサさが強調される結果になっているのではないでしょうか?

【事実2】オケの演奏が優等生な感じになっている
特にブラス・セクションの吠え方がもの足りなく感じます。ミックスも全体的に落とし目にしてあるようなので余計にそうなのかもしれません。映画本体も人物像も(特に古代君とか)、熱血バカ⇒優等生キャラに変更されているので映画全体にはあっているのかもしれないけど、...個人的にはちょっと寂しい。

【事実3】ささきいさおの歌が...。
ささきいさおさん、大好きです。でも、やっぱりちょっとお年を召されすぎたのでは。全体的に不安定感満載に聞こえます。

【私の結論】
@テンポは元の方が良い。(映像を曲に合わせるべき)
A歌手は実力のある若手を探してくるべき。

【余談】
途中で流れてきた真っ赤なスカーフ、なんか昔に比べてテンポアップしたような...?
だけど、うっかり涙が出そうになりました。やっぱり名曲だ....。
第4章も楽しみです。

CDCDCD


宇宙戦艦ヤマト ヤマト・ザ・ベスト2
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posted by tms.genkh at 20:33 | 東京 ☁ | Comment(6) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月08日

【映画】宇宙戦艦ヤマト2199を観てきました!

みなさま、こんにちは。
原田元気はいつも元気です。

今日公開の宇宙戦艦ヤマトの新作を観てきました!
近くの映画館(私はいつも池袋の映画館でもっぱら映画を鑑賞しております)では上映されていなかったので
やむなく新宿ピカデリーへ。

T0013266.jpg

が!
不当なことに満席だったので、あきらめ…


ることは決してなく!

横浜ブルク13へ。

まず、これだけは言っておきたい。スタッフのみなさまにこれだけは言っておきたい。

こういうヤマトが観たかった!
ありがとう
と声を大にして言いたい。

復活編、実写編、と映画の体すらなしていない愚作を見てきて、心底、もうヤマトは過去のものになってしまったのだ、と思っていましたが、本当にいい出来でした。

まず、旧作よりずっと良くなったなあと思った点。
1.絵がすごく今風になった。
これは別に良くなった、というわけではないのですが、今の綺麗な絵に慣れている若い人々にもすごく薦めやすくなったと思います。私自身はそれほど絵にこだわりがあるわけでないのですが、さすがに旧作の第一作はやっぱり古い時代のアニメだなあ、と思わざるを得ないので。

2.設定がすごく細かくなった。
昔見ていて、ここってなんでこういう流れになったの?って思ったりしたところがことごとく補完されて説得力のあるものになっていました。波動エンジンがそんなに早く作れるはずがない、とか、軍隊なのに完全に馴れ合いだろこいつら、とか、なんで乗組員が日本人ばっかりやねん、とか。詳しくは映画、あるいはアニメを見てくださりませ。

次にやっぱりヤマトはこうでなくては、と思った点。
3.音楽と効果音が原作のものにもどった。
主砲の音、劇伴はやはり原作のものでないと。というか、復活篇がひどすぎました。
復活編はヤマトはあんなにたくさんの名曲があるのに、なぜわざわざクラシックの曲を使うのか。理解ができなかったのですが、今回は原作のスコアが再現されていて本当に安心しました。

ちょっとえっ?と思った点。
4.古代が好青年すぎる。
なんか、もうちょっと噛み付いた感じの、幼い部分があっても良かったのではないかと。ヤマトは古代の成長物語でもあったわけですから。

5.劇伴のドラムがちょっとチープな気がする。
今回の劇伴、元々の作曲者の実子であるところの宮川彬良氏が原曲のスコアを耳コピして再現したらしいですが。なんだか軽すぎて打ち込みっぽく聞こえるんですよね。あとミックスが全体的にオ−ケストラっぽい方が(ストリングスがもっと前に出た方が)良かったのではないかと。これは好みの問題もあるとは思いますが。

これはない、と思った点。
6.ささきいさおの歌い方が明るすぎる。
映画の最後にあの主題歌が流れたわけですが、男性アカペラの「さらば〜地球よ〜」で、おっと思ったその次のフレーズから、なんかちょっと浮いた感じのささきいさおの声が大きくなってきて、「地球の彼方〜」からの歌い方なんて、極端な言い方をすると「ちっきゅうっのかなたっ♪いっすかんだるへっ♪」て聞こえたのは私だけなんですかね?

結局最後はダメだしで閉めてしまった…。
でも、満足度は非っ常〜に高いです。あえて点数をつけるとすれば、原田元気のヤマト贔屓もこめて92点くらいかな。これは是非見たことない人も見に行って欲しい。(来年、アニメで放送するらしいのでそれでもいいと思いますが。)

今日は本当に気分のいい原田元気なのでした。

映画映画映画



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posted by tms.genkh at 01:12 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月17日

頭が痛いです。

みなさま、こんばんは。
原田元気です。

20111117_自室作業部屋.jpg

最近は、頼まれている曲の納期が迫っていて、家に帰るとだいたい寝るまでPCをポチポチとやりながら頭を痛めておる次第です。

同じ曲を延々ループしながらバランスをとったり、新しいメロディを打ち込んだり消したりしているとだんだんと全体の音量が大きくなり、気がつくと頭がガンガンして、集中力も切れ、...というようなことを毎日繰り返しているわけです。

思えば曲を作るスタイルというのはコンポーザーそれぞれ違うわけですが、最近の私はPCの左においてあるムダに大きい88鍵のMIDIキーボードでポロポロと適当に弾き散らし、良い感じのメロディが思いついたらパソコンにリアルタイム録音してそれをマウスでポチポチコピーしたり刻んだりして曲を作ってます。

そうすると作業中は四六時中密閉型のヘッドホンをしているわけでして。

スピーカーで音を出せるといいんですが、やはり家の密集している東京の住宅事情ではいたしかたありますまい。どうしても頭がいたくてたまらない場合はこうやってブログを書いたり(ほとんど最近更新してないけど。)tweetしたり、facebookやmixiを眺めたりして気分転換することにしましょう。

今週末がまさに山場。

病院病院病院


posted by tms.genkh at 18:49 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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